『ヴァータの季節は何月から何月までですか?』

 

先日、アーユルヴェーダを学んでいる方からこんな質問を受けました。

『アーユルヴェーダの本やサイトを見ていると、ヴァータ(風)の季節について
11月から2月といっていたり、秋から冬の間といっていたりバラバラです。
実際には、何月から何月までですか?』




みなさん、このことについて、どう思いますか?



ヴァータというと・・・懐かしの北風小僧の寒太郎
主人公なのに寒そう&つらそう。。
みんなのうた絵本から拝借しました)



いろんな切り口からの答えができると思うのですが

この記事では
〇月~〇月という暦で区切らずに、
地域が違っても、また年によって気候が違っても季節を見分けられる、
アーユルヴェーダ的な季節の考え方

すなわち

季節がもたらす自然のエネルギーが私たちにどう影響するか、という切り口から書いてみたいと思います🍃😊

『ヴァータの季節』=心身がヴァータの特性に強く影響される季節

アーユルヴェーダではヴァータ(風)、ピッタ(火)カパ(水・地)という3つの生命エネルギーがあり、私たちの体の中でそれぞれの特性に応じた働き(消化や代謝、神経、運動など)を担っていると考えます。

今回のテーマであるヴァータであれば、空と風に由来する

軽・乾燥・冷・動・不規則

という特性を備えていて、
消化、体の循環、脈動、神経活動、軽快さなどさまざまな役割を担っています。


私たちの体に流れているヴァータ・ピッタ・カパ3つのエネルギーは、いつも同じ量(割合)でいる訳ではなく、環境や食べ物、行動などによって増えたり減ったりしながらバランスを変えていきます。

ヴァータのエネルギーが増える原因は、

ヴァータのエネルギーが持つ特性、すなわち

軽い(スカスカしている)
乾いている
冷たい
動きがある
不規則である

といったキーワードに対し

◆おなじキーワードの環境に包まれること
(=秋~冬の気候につつまれているだけでそうなりますね!)

◆ おなじキーワードの食事を摂ること
(=冷たいものを飲んだり、乾燥したおせんべいを食べたり)

◆ おなじキーワードの行動をとること
(=体を冷やす、絶え間なく動いて休息をとらない、生活が不規則であるなど)

などがあります。



ひとつめの◆おなじキーワードの環境に包まれる に注目すると、
秋~冬の気候が以下のようなヴァータと同じキーワードをたくさん備えていることから、ヴァータの季節と説明されるのがよくわかります。

⊳空気の乾燥が進み
⊳気温が下がり
⊳風が強くなり
⊳雨が断続的に降って不規則なお天気・・・


私たちは常に自然とエネルギー交換をして自然のエネルギーを取り入れながら生きていますから、
こうしたヴァータっぽい気候や環境に身を置いていると、体の中にヴァータのキーワードが増えていき、心身ともに 軽・乾燥・冷・動・不規則 な影響がもたらされてくるのですね。

加えて、秋冬は食べ物や行動の面でもヴァータのキーワードを増やしてしまいがち。

年末にかけては世の中が忙しくなり、
忘年会の予定なども相まってとにかく忙しく、生活が不規則になりやすい時期です。


私たちが季節の影響を受けるのは自然の原理ではありますが、
長い期間、また極端にヴァータに影響されて体の中でヴァータが増え続けると、
自分が抱えられるヴァータのキャパシティをオーバーしてしまいます。

キャパオーバーになったヴァータのエネルギーは、適切な居場所がなく暴走してしまうので、不快な『ヴァータの症状』として私たちが自覚できる形であらわれています。

具体的にどんな現れ方をするかというと

身体・・・
⊳肌や髪の乾燥
⊳内臓の乾燥、便秘
⊳冷え

⊳コリ
⊳便通の乱れや不整脈

心・・・
⊳ソワソワと気が上がる(軽)
⊳落ち着かない
⊳考えがまとまらない
⊳リラックスできない


などなど。


人によって
体への影響をより感じやすかったり、
心への影響をより感じやすかったりしますし、

そもそも同じだけヴァータの増減があったとしても
その増減を敏感に感じる人もいれば
あまり変化がないと感じる人もいます。


一人ひとり体力がちがったり、体の熱量がちがったりするように
ヴァータの影響への耐性も違います。

秋~冬にかけて、自分がヴァータの影響を受けやすいなと思う方は、
ぜひヴァータを増やしすぎないための対策(過去記事)を参考にして
冬をリラックスして楽しめる環境を作ってみてくださいね。


ちなみに・・・

今回は『気候』の側面から秋~冬にヴァータの影響が受けやすいというお話でしたが、
冬は同時にカパ(水と地からできる、どっしりしたエネルギー)も増えやすい時期

秋~冬に旬を迎える食材って、大地のエネルギーをたくさん含んだどっしりしたものが多いです。
根菜類は甘くなり、お米も栄養をたくさん含んだ新米が出回り、お魚にも脂がのってきますね。

冬の気候がヴァータをもたらす一方で、旬の食材は滋養をたっぷり含んでいて私たち生き物にカパのスタミナを分け与えてくれるのです。旬の恵みをいただくことで、私たち滋養や安定、スタミナといったカパの特性を取り込んで、ヴァータ性の冷えや乾燥、そして消耗に負けずに冬を乗り切ることができます。

自然の摂理って本当にパーフェクトにできていますね✨