体の中の残暑をととのえる

台風一過でしたね。

今年は、梅雨が寒くて、夏がとっても熱く、そして息苦しいような夏日がずっと続きました。
この台風を境に、秋らしく涼しくなってくるでしょうか ^ ^

さて、アーユルヴェーダでは、夏~秋にかけて、私たちの体のなかでエネルギーのバトンタッチが起きるといいます。

登場人物は、私たちの体の中で365日働いていている生命エネルギーのなかでも
ピッタ(火のエネルギー)と、ヴァータ(風のエネルギー)、そしてアグニ(消化・代謝を司る火のエネルギー)

これらのエネルギーは、気候によって増えて優位になったり、または食べものによって増えたり、ぎゃくに減ったしながらバランスをとって生命活動を支えています。

暑い気温、太陽に影響されて体の中でピッタ(火のエネルギー)が増えていきます。
ほてった体は、余分な熱を逃がすためにアグニ(消化・代謝の火のエネルギー)を手放し、冷まそうとします。
確かに、熱は手放せるのですが・・・消化力や代謝力も落ちてしまうのが問題。

食べたものを消化しづらかったり、そもそもお腹が空かなかったり。
暑くて消耗しやすい季節なのに、身体が弱ってしまいやすくなるのです。
いわゆる夏バテの症状ですね。

だいじなアグニを減らして、それでもなお、夏の暑さで体内のピッタは増えていきます。

涼しくなってピッタの上昇はようやく止まります。
身を潜めていたアグニも、少しずつ活発になってご飯が美味しく感じられるようになる嬉しい季節。

このままスムーズに秋のエネルギー(風、動きや乾燥の性質を持つ)にバトンタッチするかと思われますが、そうはいきません。

夏の間に増え続けたピッタが、ついに悪さ(悪化症状)を起こすのがこの季節なんです。

増えている間は症状がでないけれど、増え切ったその後に問題が出てくるのですね。

増えすぎたピッタは、次のような症状をおこします。

ピッタが悪化してでる秋の症状

・肌の炎症、痒み
・湿疹
・胃の不調
・胸焼け
・目の疲れ
・イライラ
・髪の毛がたくさん抜ける


・・などなど。

夏の間に冷たい飲み物やアルコールなどで胃腸に負担をかけたり、
暑さの疲れが出てくる時期なのも、症状が出やすくなる原因に。

こうした症状が出た時、
すみやかにピッタのエネルギーを鎮静させると、ぐっと楽になります。

それは例えばこんなこと。

自然の甘みを摂る

熟した水分の多い果物が最適。秋は体の熱を摂ってくれる桃や梨、柿など美味しい果物が出回ります。ピッタを鎮静するのは、特に”完熟した香り高い甘さ”ですよ。

ゆっくり休息をとる

夏の間は火と風のエネルギーがあおり合ってとにかく体が消耗しがちでした。睡眠も浅くなりやすく、慢性的な疲れが残っています。
涼しくなったら、睡眠の質を上げることに注力して。
そして活動しないオフの時間も設けて、セルフケアに充ててみると、安らぎとともにエネルギーが戻ってくるのを感じるはず。

月を眺める

秋は名月が何度も見られる季節ですね!
アーユルヴェーダでは、月の光はピッタを鎮静するといわれます。
夜に散歩の時間をつくっても良いし、帰り道に空を見上げる習慣をつけてもいいかもしれません。月のエネルギーを借りてピッタを鎮静するなんて、自然とともに生きている感じがしますね✨

クーリングスパイスティー

スパイスというと、辛い!強い!刺激的!という感じでピッタを挙げてしまいそうなイメージがありますが、『鎮静』が得意なスパイスというのもあるんです。

例えばコリアンダーティー。
コリアンダーはピッタを鎮静するのが得意。
お茶に使うシード(種)の部分は、パクチーの香りはほとんどなく、甘い香りと香ばしい風味。飲むと自然と優しい気持ちになるような、鎮静の効果を感じる優秀スパイスです。
淹れかたは簡単。スプーン1杯のシードに熱湯を注いで1-2分待つだけで、美味しいお茶になりますよ。

カルダモンウォーター

カルダモン、もピッタを鎮静してくれる優秀スパイス。
こちらはお茶にするよりも、水につけて香りと成分を抽出するのがおすすめです。
1リットルに対しカルダモン3-4房くらいを目安に、サヤを割いて中身を出して一晩漬けて作ります。
朝お水をのむ習慣がある方は、前夜にお水のボトルにカルダモンを放り込むだけなので、
ぜひお試しください。
お水は冷蔵庫にいれなくても、常温水でつくったカルダモンウォーターは十分に身体の熱を摂ってくれます。

寝る前の瞑想

ピッタの熱は、情熱にもイライラにどちらにもなり、うまく発散できないと頭にこもりがち。
寝る前に20分、難しければ5分でも静かに座って呼吸を整えて瞑想をすると、ピッタが鎮静されて過剰な熱が落ち着いてきます。
気持ちも穏やかになり、眠りの質が上がって翌日は落ち着いて着実な一日を過ごせるようになります。


こんなふうに、日常の一部を少し変えたり、工夫を加えるだけで
『秋の不調』とあきらめていた症状や、
言われてみるまで自覚もしていなかった不快な症状が解決されたら素敵だと思いませんか?

気の向くものがあれば、ぜひ今日からお試しください ^ ^